バージョンアップ実行前に確認が必要な項目があります。
- 種別
- 不具合
- 機能
-
- その他
- 再現バージョン
-
- 2.0.0
- 2.0.1
- 2.0.2
- 2.0.3
- 2.0.4
- 2.0.5
- 2.0.6
- 2.1.0
- 2.1.1
- 2.1.2
- 2.1.3
- 2.5.0
- 2.5.1
- 2.5.2
- 2.5.3
- 2.5.4
- 改修バージョン
- 公開日
- 2010-03-08
- 更新日
- 2013-04-24
詳細
バージョンアップ実行前に確認が必要な項目があります。
【!】「回避方法」をご確認ください。
回避/対応方法
「ガルーン 2」はバージョンアップを行う際、HTTPサーバーとスケジューリングサービス
の停止が必要です。
【参照】インストールマニュアル「manual_gr2_install.pdf」の「バージョンアップ」
に記載
http://garoon.cybozu.co.jp/support/manual/
バージョンアップ実行中にスケジューリングサービスが起動している場合、以下の要因に
より、バージョンアップが失敗する可能性があります。
●データの自動受信によるデータベース更新処理
スケジューリングサービスは、メールや天気予報などのデータを自動受信する処理を
行います。
バージョンアップ中にこの処理が実行されると、データベースへのアクセスが発生し、
ロック競合などでバージョンアップがエラー終了する可能性があります。
●不要なファイルの削除処理
スケジューリングサービスは、データ自動受信の他に、不要なファイルの削除処理を
行います。
バージョンアップ中にこの処理が実行されると、バージョンアップに必要なファイル
も削除されてしまい、データが正常にアップデートされません。
このため、バージョンアップ実行前には、以下の対処を行い、バージョンアップ中にスケ
ジューリングサービスが起動しないようにしてください。
■全プラットフォーム共通
-------------------------
バックアップ処理やプロセス管理処理などで、スケジューリングサービスを起動する設定
を行っている場合、これらの処理を停止してください。
また、分離構成時のWebサーバーにおいて、タスクやcronなどで"cleanup.csp"を自動起動
させている場合、これらの設定を解除します。
詳細については、サイボウズオフィシャルパートナーにご確認ください。
▼サイボウズオフィシャルパートナー
http://cybozu.co.jp/partner/
■Linux・Solaris
-------------------------
Linux・Solarisでは、以下の2点に注意して対処を行います。
(1)複数スケジューリングサービスの起動確認
(2)HTTPサーバー(httpd)実行ユーザー名の事前確認
(1)複数スケジューリングサービスの起動確認
既知の不具合のため、1台のサーバー上で複数のスケジューリングサービスが起動してい
る場合があります。
この場合は、インストールマニュアル手順に従ってスケジューリングサービスを停止して
も、全てのスケジューリングサービスが停止しませんので、以下の確認と対処を行ってく
ださい。
◆確認方法◆
スケジューリングサービスが起動しているかどうかは、以下のコマンドを使用して確認し
ます。
"ps aux | grep cyss_<インストール識別子> | grep -v grep"
スケジューリングサービスが起動している場合、そのサービスの数だけ、コンソールに結
果が表示されます。
例)インストール識別子が「cbgrn」で、スケジューリングサービスが3つ起動している場
合、確認コマンド、出力結果は以下のとおりです。
確認コマンド:
ps aux | grep cyss_cbgrn | grep -v grep
出力結果:
apache 1486 0.0 0.3 2796 640 ? S Aug14 0:00 /var/www/cgi-bin/cbgrn/sched --pid-file /usr/local/cybozu/mysql-4.1/data/cyss_cbgrn.pid
apache 11764 0.1 0.6 2792 1140 ? S 15:51 0:00 /var/www/cgi-bin/cbgrn/sched --pid-file /usr/local/cybozu/mysql-4.1/data/cyss_cbgrn.pid
apache 11773 0.5 0.6 2796 1140 ? S 15:51 0:00 /var/www/cgi-bin/cbgrn/sched --pid-file /usr/local/cybozu/mysql-4.1/data/cyss_cbgrn.pid
※CGI実行ディレクトリを "/var/www/cgi-bin"、ガルーンインストールディレクトリ
を "/usr/local/cybozu" とした場合です。
◆対処方法◆
以下のいずれかの方法で、スケジューリングサービスをすべて停止してください。
[方法 1]
1. DBサーバーの再起動
2. スケジューリングサービスを停止
例)/etc/init.d/cyss_cbgrn stop
※インストール識別子を"cbgrn"とした場合です。
[方法 2]
スケジューリングサービスのプロセスを手動で削除
例)pkill -f /var/www/cgi-bin/cbgrn/sched
※CGI実行ディレクトリを"/var/www/cgi-bin"、インストール識別子を"cbgrn"とした
場合です。
上記対処後にも必ず確認コマンドを実行し、スケジューリングサービスが全て停止してい
るかどうか確認してください。
(2)HTTPサーバー(httpd)実行ユーザー名の事前確認
バージョンアップ実行時には、HTTPサーバーの実行ユーザー名を入力する必要があります。
【参照】インストールマニュアル「manual_gr2_install.pdf」の「UNIX 環境でのバー
ジョンアップ」手順12
http://garoon.cybozu.co.jp/support/manual/
新規インストール時には、HTTPサーバーを起動しておくことによって、HTTPサーバー実行
ユーザー名を自動検出し、初期値にできますが、バージョンアップインストール時の場合
は、HTTPサーバーは停止する必要があるため、自動検出ができず、初期値は"nobody"にな
ります。
したがって、バージョンアップを実行する前にHTTPサーバー実行ユーザー名を確認し、該
当の設定手順で入力する必要があります。