001-009707
[CyVDB-1051]コマンドライン(delete_messages.csp)を使用してメッセージを一括で削除したあとに、 宛先から削除されたユーザーのメッセージが復活し、更新される場合がある。
- 種別
- 脆弱性
- 機能
-
- メッセージ
- 再現バージョン
-
- 3.0.0
- 3.0.1
- 3.0.2
- 3.0.3
- 3.1.0
- 3.1.1
- 3.1.2
- 3.1.3
- 3.5.0
- 3.5.1
- 3.5.2
- 3.5.3
- 3.5.4
- 3.5.5
- 3.7.0
- 3.7.1
- 3.7.2
- 3.7.3
- 3.7.4
- 3.7.5
- 4.0.0
- 4.0.1
- 4.0.2
- 4.0.3
- 4.2.0
- 4.2.1
- 4.2.2
- 4.2.3
- 改修バージョン
- 4.2.4
- 公開日
- 2016-09-30
- 更新日
- 2016-11-25
修正プログラムのダウンロード
【サイボウズ株式会社 不具合情報公開サイト ご利用上の注意】
- お客様およびパートナー(以下、「お客様等」といいます。)は、 サイボウズが提供する製品またはサービスの不具合に関する情報の収集および 当該不具合の解消を目的とする場合においてのみ、 本規約に記載の条件の下、無償で本サイト上にて提供情報等を使用することができます。
- サイボウズは、提供情報等がお客様の要求を満足させるものであること、 正常に作動すること、瑕疵(いわゆるバグ、構造上の問題等を含む)が存していた場合に、 これが修正されること、のいずれも保証いたしません。
- サイボウズは、本サイトの利用の結果により、お客様等が何らかの損害を被ったとしても何ら責任を負いません。
詳細
【発生条件】
次の条件をすべて満たす場合に発生します。
- バージョン 2.5.4以前のガルーンで、社内メールの宛先からユーザーを削除する。(※1)
- バージョン 3.0.0以降のガルーンで、該当のメッセージに、次のどちらかまたは両方の操作を行う。(※2)
- メッセージの内容を変更する
- コメントを書き込む
- バージョン 3.0.0以降のガルーンで、コマンドラインを使用して、メッセージを一括で削除する。
- メッセージの一括削除時、「削除する基準の日」に、(※1)以降、かつ(※2)以前の日付を指定する。
【準備】
- バージョン 2.5.4以前のガルーンをインストールします。
- ユーザーを追加します。
例:
- ユーザー1
- ユーザー2
- ユーザー1で、社内メールを送信します。
例:
----------------
標題:社内メール1
宛先:ユーザー1、ユーザー2
----------------
- ユーザー1で、社内メール1の宛先からユーザー2を削除します。
削除日の例:
2013/10/01
- バージョン 3.0.0以降のガルーンへバージョンアップします。
【再現手順】
- ユーザー1でアプリケーション画面にログインし、[メッセージ] > [送信箱] > [社内メール1]の順にクリックします。
- 社内メール1に、次のどちらかまたは両方の操作を行います。
- メッセージの内容を変更する
- コメントを書き込む
最終更新日の例:
2015/10/01
- コマンドラインを開きます。
- CGI実行ディレクトリーに移動します。
例:
Windowsの場合:
cd C:\Inetpub\scripts\cbgrn
Linuxの場合:
cd /var/www/cgi-bin/cbgrn
- 期間を指定してメッセージの一括削除を実行します。
削除する基準の日の例:
2014/10/01
補足:
- beforeに、準備で社内メール1の宛先からユーザー2を削除した日付以降で、かつ手順2の操作を行った日付(最終更新日)以前の日付を指定します。
メッセージの最終更新日が、beforeで指定した日付以前の日付であるメッセージが削除対象になります。
バージョン 3.7.5以前のガルーンの場合:
- Windowsの場合:
.\grn_command.exe -f code\command\delete_messages.csp before=2014-10-01 exec
- Linuxの場合:
./grn_command -f code/command/delete_messages.csp before=2014-10-01 exec
バージョン 4.0.0以降のガルーンの場合:
- Windowsの場合:
.\grn.exe -C -q code\command\delete_messages.csp before=2014-10-01 exec
- Linuxの場合:
./grn.cgi -C -q code/command/delete_messages.csp before=2014-10-01 exec
- beforeに、準備で社内メール1の宛先からユーザー2を削除した日付以降で、かつ手順2の操作を行った日付(最終更新日)以前の日付を指定します。
- ユーザー2でアプリケーション画面にログインし、[メッセージ] > [受信箱]の順にクリックします。
→現象発生:
ユーザー2の受信箱に社内メール1が表示され、手順2の更新内容が確認できます。
----------
脆弱性タイプ:
- 認可・権限・アクセス制御
脆弱性の基本評価:
- 攻撃元区分(AV):ネットワーク
- 攻撃条件の複雑さ(AC):高
- 必要な特権レベル(PR):高(攻撃前にコンポーネントに対する管理者権限相当での認証(ログイン等)が必要である)
- ユーザ関与レベル(UI):不要
- 影響の想定範囲(S):変更なし(影響範囲が脆弱性のあるコンポーネントに留まる)
- 機密性への影響(C):低(影響が限定的である)
- 完全性への影響(I):なし
- 可用性への影響(A):なし
CVSS基本値:
- 2.2(Low/注意)
回避/対応方法
【回避方法】
次の方法で回避できます。
バージョン 3.7.5以前のガルーンの場合:
バージョン 3.7.5のガルーンにバージョンアップ後、この記事に添付された、脆弱性を改修するためのパッチプログラムを適用します。
パッチプログラムは次のページからダウンロードできます。
パッチプログラムを適用する手順は、付属のreadme.txtを確認してください。
ダウンロードURL:https://kb.cybozu.support/article/32743/#attachments
- [Windows版] Garoon20161011Patch-3_7-sp5.zip
サイズ: 24.9 KB (25,533 バイト)
MD5: 703765A5BED4DB879F23D70302254975
- [Linux版] Garoon20161011Patch-3_7-sp5.tar
サイズ: 37.0 KB (37,888 バイト)
MD5: 34A4A50B93ACA2CC7F32678AE084BCA6
バージョン 3.7.5用のパッチプログラムで改修できる脆弱性は、次の1件です。
- コマンドライン(delete_messages.csp)を使用してメッセージを一括で削除したあとに、宛先から削除されたユーザーのメッセージが復活し、更新される場合がある。(本件)
バージョン 4.0.0以降のガルーンの場合:
次のどちらかの方法で回避できます。
-
- バージョン 4.2.4のガルーンにバージョンアップします。
-
- バージョン 4.2.3にバージョンアップ後、この記事に添付された、脆弱性を改修するためのパッチプログラムを適用します。
パッチプログラムは次のページからダウンロードできます。
パッチプログラムを適用する手順は、付属のreadme.txtを確認してください。
ダウンロードURL:https://kb.cybozu.support/article/32743/#attachments
- [Windows版] Garoon20161011Patch-4_2-sp3.zip
サイズ: 32.6 KB (33,392 バイト)
MD5: EE2E6A2A07F5FBC05D0DEC77E8908C88
- [Linux版] Garoon20161011Patch-4_2-sp3.tar
サイズ: 55.5 KB (56,832 バイト)
MD5: 9A845ECA48001A36B565DE5118C1E67A
バージョン 4.2.3用のパッチプログラムで改修できる脆弱性は、次の1件です。- コマンドライン(delete_messages.csp)を使用してメッセージを一括で削除したあとに、宛先から削除されたユーザーのメッセージが復活し、更新される場合がある。(本件)
- [Windows版] Garoon20161011Patch-4_2-sp3.zip
- バージョン 4.2.3にバージョンアップ後、この記事に添付された、脆弱性を改修するためのパッチプログラムを適用します。
------------------------------------------------------------
【更新履歴】
2016/11/25 改修バージョンに「4.2.4」を設定しました。
2016/11/04 改修バージョンにNext versionを設定しました。
2016/10/12 発生条件を更新しました。