001-010334
[Windows版の現象]Garoonのインストーラーと同じディレクトリーにphp.iniがあると、正常にバージョンアップできない場合がある。
- 種別
- 不具合
- 機能
-
- インストーラー
- 再現バージョン
-
- 4.0.0
- 4.0.1
- 4.0.2
- 4.0.3
- 4.2.0
- 4.2.1
- 4.2.2
- 4.2.3
- 4.2.4
- 4.2.5
- 4.2.6
- 4.6.0
- 4.6.1
- 4.6.2
- 4.6.3
- 改修バージョン
- 4.10.0
- 公開日
- 2018-08-29
- 更新日
- 2018-10-19
詳細
【発生条件】
次の条件を満たすと発生する場合があります。
- バージョンアップに使用するGaroonのインストーラーと同じディレクトリーに、php.iniが存在する。
【準備】
- Garoonをインストールします。
- 発生条件を満たす状態にします。
例:- 次の手順で現象が発生することを確認しています。
- 準備1点目でインストールしたGaroonのphp.iniをコピーします。
補足:- php.iniは次の場所に配置されています。
(CGI 実行可能ディレクトリー)/(インストール識別子)/php.ini
Windowsの場合:
C:\Inetpub\scripts\cbgrn\php.ini
- php.iniは次の場所に配置されています。
- コピーしたファイルを、バージョンアップに使用するGaroonのインストーラーと同じディレクトリーに配置します。
- 準備1点目でインストールしたGaroonのphp.iniをコピーします。
- 次の手順で現象が発生することを確認しています。
【再現手順】
- Garoonのインストーラーを起動し、バージョンアップを実行します。
→現象発生:
正常にバージョンアップできません。
補足:
- 準備2点目で配置したphp.iniと、手順1で起動するGaroonのインストーラーのバージョンの組み合わせによって、現象発生時の挙動が異なります。
例1:
バージョン 3.7.0のGaroonのphp.iniを配置して、バージョン 3.7.0からバージョン 4.0.0へのバージョンアップを実行します。
php.iniに「allow_call_time_pass_reference=On」の記述がある場合:- バージョンアップ実行ログが作成されません。
- バージョンアップスクリプトが異常終了します。
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バージョンアップスクリプトが異常終了しました。(1)サイボウズオフィシャルパートナー、または販売元にお問い合わせください。
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- Garoonにログインしようとすると、次のエラーが発生し、ログインできません。
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Fatal error: require_once(): Failed opening required 'cbsearch/application.csp' (include_path='C:/Inetpub/scripts/cbgrn/code/include;C:/Inetpub/scripts/cbgrn/code/pear;C:/Inetpub/scripts/cbgrn/code/smarty/libs') in C:\inetpub\scripts\cbgrn\code\include\fw\lwc.csp on line 227
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例2:
バージョン 4.0.0のGaroonのphp.iniを配置して、バージョン 4.0.0からバージョン 4.6.0へのバージョンアップを実行します。
php.iniに「allow_call_time_pass_reference=On」の記述がない場合:- バージョンアップ実行ログが作成されません。
- ログイン画面にアクセスすると、バージョン番号に、バージョンアップ前のバージョンが表示されます。
コピーライトの表記は、バージョンアップに使用したインストーラーのものになります。
Cybozu® Garoon Version 4.0.0 Copyright © 2014 - 2017 Cybozu
バージョン 4.0.0のGaroonのコピーライトは、「Copyright © 2014 Cybozu」です。
- Garoonにログインしようとすると、次のエラーが発生し、ログインできません。
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Fatal error: require_once(): Failed opening required 'cbdnet/application.csp' (include_path='C:/Inetpub/scripts/cbgrn/code/include;C:/Inetpub/scripts/cbgrn/code/pear;C:/Inetpub/scripts/cbgrn/code/smarty/libs') in C:\inetpub\scripts\cbgrn\code\include\fw\lwc.csp on line 243
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- Service Packを適用した場合、次の現象が発生することを確認しています。
例1:
バージョン 3.7.0のGaroonのphp.iniを配置して、バージョン 4.0.0のGaroonにService Pack 1を適用します。
php.iniに「allow_call_time_pass_reference=On」の記述がある場合:
MySQLが起動しているにもかかわらず、次のエラーメッセージが表示され、Service Packを適用できません。
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MySQLが起動していないため、ガルーンをバージョンアップできません。
MySQLを起動してください。
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例2:
バージョン 4.2.0のGaroonのphp.iniを配置して、バージョン 4.6.0のGaroonにService Pack 3を適用します。
php.iniに「allow_call_time_pass_reference=On」の記述がない場合:
ログイン画面にアクセスすると、バージョン番号に、バージョンアップ前のバージョンが表示されます。
コピーライトの表記は、バージョンアップに使用したインストーラーのものになります。 - 補足2点目のService Packを適用した場合の現象のみ、Linux版でも発生します。
- php.ini内の記述は、Garoonのバージョンによって異なります。
バージョン 3.7.5以前のGaroonの場合:
「allow_call_time_pass_reference=On」の記述があります。
バージョン 4.0.0以降のGaroonの場合:
「allow_call_time_pass_reference=On」の記述がありません。
回避/対応方法
【対応方法】
バージョンアップ(補足1点目)の場合:
バージョンアップ前の環境を再構築し、バージョンアップに使用するGaroonのインストーラーと同じディレクトリーに存在するphp.iniを削除した上で、再度バージョンアップを実施してください。
補足:
- バックアップ、リストアの手順については、Garoon管理者ガイドをご確認ください。
Service Pack適用(補足2点目)の場合:
適用するGaroonのService Packと同じディレクトリーに存在するphp.iniを削除した上で、再度Service Packを適用してください。
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【更新履歴】
2018/10/17 補足を更新しました。