[Red Hat Enterprise Linux AS v.3/ES v.3の現象]バージョン 2.5.3にバージョンアップすると、mysqldumpで取得したバックアップデータのリストアに失敗する。
- 種別
- 不具合
- 機能
-
- インストーラー
- 再現バージョン
-
- 2.5.3
- 改修バージョン
- 2.5.4
- 公開日
- 2009-09-16
- 更新日
- 2012-08-01
詳細
【現象】
[Red Hat Enterprise Linux AS v.3/ES v.3の現象]バージョン 2.5.3にバージョン
アップすると、mysqldumpで取得したバックアップデータのリストアに失敗する。
【事前準備】
・Red Hat Enterprise Linux ES v.3で、バージョン 2.5.2以前の「ガルーン 2」
をインストールする
【再現手順】
1. 事前準備でインストールした「ガルーン 2」を、バージョン 2.5.3に
バージョンアップする
2. mysqldumpを使用して、「ガルーン 2」のデータをバックアップする
3. 手順2で取得したバックアップデータを、リストアする
例:
# /usr/local/cybozu/mysql-5.0/bin/mysql --defaults-file=/usr/local/cybozu/mysql-5.0/etc/my.ini -u cbroot -p < /tmp/backup/full.sql
→現象発生
次のエラーメッセージが表示され、バックアップデータのリストアに失敗する。
/usr/local/cybozu/mysql-5.0/bin/mysql: /lib/tls/libc.so.6: version
`GLIBC_2.3.4' not found (required by /usr/local/cybozu/mysql-5.0/bin/mysql)
※実行ファイル「(インストールディレクトリ)/mysql-5.0/bin/mysql」が
正常に動作しないことが原因です。
※コマンドラインからMySQLへ接続する際も同様です。
回避/対応方法
[回避方法]
一度バージョン 2.5.2にバージョンアップし、バージョン 2.5.2の実行ファイル
「mysql」を取得することで、バージョン 2.5.3を使用できます。
1. 既存の環境をバージョン 2.5.2にバージョンアップする
※既存の環境がバージョン 2.5.2の場合は手順1は不要です。
手順2に進んでください。
2. 実行ファイル「mysql」をバックアップする
/(インストールディレクトリ)/mysql-5.0/bin/mysql
例:
# cp -p /usr/local/cybozu/mysql-5.0/bin/mysql /tmp/mysql_252
3. 「ガルーン 2」を、バージョン 2.5.3にバージョンアップする
4. 手順2でバックアップした「mysql」をリストアする
例:
# cp -p /usr/local/cybozu/mysql-5.0/bin/mysql /tmp/mysql_253
# cp -p /tmp/mysql_252 /usr/local/cybozu/mysql-5.0/bin/mysql
5. 手順4でリストアしたファイルの所有者および所有グループを、
apache:rootに変更する
例:
# chown apache:root /usr/local/cybozu/mysql-5.0/bin/mysql
※上記の手順でバージョン 2.5.3を構築すると、「mysqldump を使用した
バックアップデータのリストアが遅い不具合」が発生します。
mysqldumpを使用して取得したバックアップデータをリストアする場合は、
お手数ですが、次のパッチをダウンロードし、使用してください。
http://products.cybozu.co.jp/garoon/support/patch/#mysqldump
[対応方法]
既にバージョン 2.5.3へバージョンアップしている場合、別の環境にバージョン 2.5.2を
インストールして、回避方法の手順2~5を実行してください。