001-004114

パッケージ版 Garoon

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データが大量にありバージョンアップに時間がかかる場合、バージョンアップに失敗する場合がある。

種別
不具合
機能
  • 全般
  • バージョンアップ プログラム
再現バージョン
  • 3.0.0
  • 3.1.0
  • 3.5.0
  • 3.7.0
  • Ver Up Program 1.0.5
  • Ver Up Program 1.0.6
  • Ver Up Program 1.0.7
改修バージョン
公開日
2011-02-28
更新日
2014-12-05

詳細

 【再現手順】

  1. バージョン2.1.3のGaroonをインストールし、初期化します。

  2. ファイル管理にファイルを登録します。

  3. 「ファイルの詳細」画面を閲覧し、ファイルの既読情報を管理するデータを大量に作成します。

    補足:
    • ユーザーが「ファイルの詳細」画面を閲覧すると、ファイル管理の既読情報データが作成されます。

    • 同じファイルを2回以上閲覧しても、既読情報データは作成されません。

  4. インストールディレクトリに、バージョンアッププログラムを配置します。

  5. Garoonのインストーラーを起動し、バージョンアップを開始します。

  6. WebブラウザーからGaroonにアクセスし表示されたコマンドを、コマンドラインで実行します。


→現象発生:

 バージョンアップ時間が8時間以上経過した場合、バージョンアップに失敗しコマンドライン上にFatal errorが表示されます。

 

補足:

  • バージョン 2.5.xのGaroonをバージョンアップする際にも同様の現象が発生します。

  • 本現象が発生するデータ量の値は未調査です。

  • 次の環境でバージョン 2.1.3から3.0.0のGaroonへバージョンアップした際に現象が発生することを確認しています。
    ただし、ファイル管理の既読情報のデータ以外のデータでも現象が発生する場合があります。
    ------------------------------------------------------------------------------
    不具合発生環境

    • サーバーマシン
      Windows Server 2008 R2 Standard

    • マシンスペック
      CPU: Quad-Core Intel(R) Xeon(R) CPU X5670 @ 2.93GHz
      メモリー: 4GB

    • データの状態
      ・(インストールディレクトリ)/mysql-5.0/dataフォルダ以下のファイルサイズ
       約100GB

      ・ファイルの既読情報のデータ(tab_grn_cabinet_readstatusテーブル)
       レコード件数:約1億件
       サイズ:約7.5GB

    ------------------------------------------------------------------------------

  • バージョン 3.7.XのGaroonからバージョン 4.0.0のGaroonへバージョンアップした場合、本現象は発生しません。

回避/対応方法

【回避方法】

  • my.iniのinteractive_timeoutとwait_timeoutの値を増やして、バージョンアップを実行します。

    補足:
    • interactive_timeout :
      サーバがアクティビティを待機する秒数を指定します。(対話式接続)

    • wait_timeout :
      サーバがアクティビティを待機する秒数を指定します。(対話式ではない接続)

  1. Webサーバーを停止します。

  2. スケジューリングサービスを停止します。

  3. my.iniに次の内容を追加します。

    例:
    ------------------------------------
    [mysqld]
    interactive_timeout=XXXXX
    wait_timeout=XXXXX
    ------------------------------------

    補足:
    • interactive_timeout、wait_timeoutは未設定の状態で28800(8時間)が適用されますので、これ以上の値を指定してください。

  4. データベースエンジンを再起動します。

  5. スケジューリングサービスを起動します。

  6. Webサーバーを起動します。

  7. バージョンアップ手順を実行します。

補足:

  • my.iniは次のディレクトリーに配置されています。

    Windowsの場合:

    (インストールディレクトリ)¥mysql-5.0¥etc¥my.ini

    Linuxの場合:

    (インストールディレクトリ)/mysql-5.0/etc/my.ini

 

 

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【更新履歴】

2014/12/05 記事詳細に補足を追記しました。
2014/10/16 回避方法手順3の補足を追記しました。
2013/04/24 再現バージョンに「3.7.0」を追加しました。
2013/01/15  対応方法で、不要なデータベースエンジンの停止手順を削除しました。

2013/01/10  回避方法に、Webサーバーの停止・起動手順を追記しました。

2012/05/21 バージョン 3.5.0で同様の現象が再現するため、再現バージョンに追記しました。