001-008300

パッケージ版 Garoon

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メールアカウントを削除すると、ほかのユーザーのメールの添付ファイル(メールソース)が削除される場合がある。

種別
不具合
機能
  • メール
再現バージョン
  • 3.1.0
  • 3.1.1
  • 3.1.2
  • 3.1.3
  • 3.5.0
  • 3.5.1
  • 3.5.2
  • 3.5.3
  • 3.5.4
  • 3.5.5
  • 3.7.0
  • 3.7.1
  • 3.7.2
  • 3.7.3
  • 3.7.4
  • 3.7.5
改修バージョン
4.0.0
公開日
2014-07-03
更新日
2015-11-13

修正プログラムのダウンロード

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詳細

【影響範囲】

 

現象が発生するユーザーは次のとおりです。

  • メールデータの削除を実行するユーザー

  • ユーザーIDを50で割った余りが、メールデータの削除を実行するユーザーのユーザーIDを50で割った余りと一致するユーザー

現象が発生するユーザーで、削除される添付ファイル(メールソース)は次のとおりです。

  • 現象が発生するユーザーが所持するメールのうち、メールIDが削除対象ユーザーが所持するメールIDと一致するメールの添付ファイル(メールソース)

補足:

  • ユーザーを削除した場合は、本現象は発生しません。

    例:
    「システム管理(基本システム) > ユーザー > 組織/ユーザーの設定 > ユーザーの詳細」画面からユーザーを削除し、その後ユーザーデータを削除した場合は現象が発生しません。

  • ユーザーID(uid)とは、ユーザーを識別するために割り当てられた数字です。

  • ユーザーIDは、次の画面のURLで確認できます。
    「システム管理(基本システム) > ユーザー > 組織/ユーザーの設定 > ユーザーの詳細」画面

  • メールID(mid)とはWebメールを識別するために割り当てられた数字です。

  • メールIDは、次の画面のURLで確認できます。
    • 「メール > フォルダ > メールの詳細」画面

 

 

【準備】

  • ユーザーを1人追加し、次のユーザーがいる状態にします。

    例:
    • Administrator(uid=1)
    • ユーザー1(uid=2)

  • Administratorとユーザー1にメールアカウントを設定します。

  • Administratorで、ファイルを添付したメールを自分宛に送信・受信し、メールを閲覧済みにします。

    例:
    --------------------------------
    送信メール:メール1(mid=1)
    受信メール:メール1(mid=2)
    --------------------------------

  • ユーザー1で、メールを自分宛に送信・受信します。

    例:
    --------------------------------
    送信メール:メール2(mid=1)
    受信メール:メール2(mid=2)
    --------------------------------

 

【再現手順】

  1. Administratorでシステム管理画面にログインし、[各アプリケーションの管理] > [メール] > [ユーザーアカウント]の順にクリックします。

  2. ユーザー1を検索し、ユーザー名をクリックします。

  3. 「ユーザーアカウント一覧」画面でメールアカウントにチェックを入れ、[削除する]をクリックします。

  4. 「アカウントのすべてのメールデータも削除する」にチェックを入れ、[はい]をクリックします。

  5. アプリケーション画面で[メール] > [受信箱] > [メール1]の順にクリックします。

 

→現象発生:
 「メール1」の添付ファイルが削除されています。ファイル名が非リンクで表示され、ファイルをダウンロードできません。

 

補足:

  • 準備の手順3で、Administratorが受信メールを閲覧しなかった場合、現象発生時に以下の内容が表示されます。
    --------------------------------
    (何らかの理由により、メールソースが削除されているため、本文を表示できません。
    メールソースが事故あるいは故意に削除されたか、ウイルス対策ソフトが削除している場合もあります。)
    --------------------------------

  • 現象が発生すると、次の現象も発生します。

    受信メールで現象が発生した場合:
    • 「メールの詳細」画面のオプションメニューで「ソースの表示」が非リンク表示になります。
    • 「メールの詳細」画面のオプションメニューで「文字コード」がアイコンのみ表示され、クリックしても文字コードの変更メニューが表示されません。
    • (個人設定)「メールの書き出し」画面でUNIX mbox 形式およびeml 形式でメールを書き出すと、現象が発生したメールが書き出されません。

    送信メールで現象が発生した場合:
    • 「メールの詳細」画面で添付ファイルアイコンや添付ファイル名が表示されません。
    • 「メールの詳細」画面のオプションメニューで「ソースの表示」が非リンク表示になります。
    • (個人設定)「メールの書き出し」画面でUNIX mbox 形式およびeml 形式でメールを書き出すと、現象が発生したメールが書き出されません。

     

  • 準備手順のガルーンにユーザー50(uid=51)が存在した場合、ユーザー50のメールデータも本現象の対象になります。

    ユーザーID(uid)の例:
    --------------------------------
    Administrator(uid=1):uidを50で割った余りが1
    ユーザー50(uid=51):uidを50で割った余りが1
    --------------------------------

    メールID(mid)の例:
    --------------------------------
    ユーザー1が所持するメール:mid=1、mid=2、mid=3、mid=4
    Administratorが所持するメール:mid=1、mid=2
    ユーザー50が所持するメール:mid=3、mid=4、mid=5
    --------------------------------

    ※ Administratorが所持するメールとユーザー50が所持するメールのうち、ユーザー1が所持するメールIDと値が一致するメールが本現象の対象 となります。例では、Administratorとユーザー50が所持するmid=1~mid=4のメールソースが削除され、mid=5はメールソースが 削除されません。

    ※uidを50で割った余りが一致するユーザー同士のメールIDはユニークな値になっています。

 

回避/対応方法

【削除された添付ファイル(メールソース)の確認方法】

 

この記事に添付された、添付ファイル(メールソース)が削除されたメールの一覧を取得するツールをダウンロードし、実行します。
ツールを実行する手順は、付属のreadme.txtを確認してください。

  • [Windows版] 001-008300_削除メール確認ツール

  • [Linux版] 001-008300_削除メール確認ツール

 

【削除された添付ファイル(メールソース)の復旧方法】

 

添付ファイル(メールソース)が削除される前のバックアップデータからデータを取得し、ガルーンに読み込みます。

  1. 現象が発生する前のバックアップデータを検証環境にリストアします。

  2. MailList.txtに出力された「メールを所持するユーザー」でガルーンのアプリケーション画面にログインします。

    例:
    MailList.txtの出力結果が次の場合、Administratorでログインします。
    ---------------------
    メールタイトル    From:    To:    Cc:    Bcc:    メールが送信された日時    メールを所持するユーザー    メールを所持するユーザーのID    メールID    未読/既読    
    メール2    "Administrator"     admin@xxxxx.co.jp    "-"    "-"    2014/XX/XX 00:00:xx    Administrator    1   1    "既読"   
    ---------------------

  3. 「個人設定(各アプリケーション) > メール > ファイルへの書き出し」画面から、現象が発生したメールアカウントおよびフォルダのメールを「eml形式」で書き出します。

  4. 手順4で書き出したファイルを解凍し、mail_source_xxx.emlのxxxの値がMailList.txtに出力されたメールIDと一致するemlファイルを取得します。

    例:
    MailList.txtの出力結果が次の場合、mail_source_1.emlを取得します。
    ---------------------
    メールタイトル    From:    To:    Cc:    Bcc:    メールが送信された日時    メールを所持するユーザー    メールを所持するユーザーのID    メールID    未読/既読    
    メール2    "Administrator"     admin@xxxxx.co.jp    "-"    "-"    2014/XX/XX 00:00:xx    Administrator    1    1    "既読"   
    ---------------------

  5. 現象が発生したユーザーで運用中のガルーンのアプリケーション画面にログインします。

  6. 「個人設定(各アプリケーション) > メール > ファイルからの読み込み」画面から、手順4で取得したemlファイルを読み込みます。

補足:

  • リストアの手順については、ガルーン管理者マニュアルをご確認下さい。

  • MailList.txtは削除メール確認ツール実行時に出力されるファイルです。

 

【不要なメールデータの削除方法】

 

この記事に添付された、不要なメールデータの削除ツールをバージョン 3.7.5のガルーンで実行します。
※本ツールはバージョン 3.7.5のガルーンでのみ利用できます。


ツールを実行する手順は、付属のreadme.txtを確認してください。

  • [Windows版] 001-008300_不要メール削除ツール

  • [Linux版] 001-008300_不要メール削除ツール

 

【回避方法】

 

バージョン 3.1.Xのガルーンの場合:

 

バージョン 3.1.3へバージョンアップ後、この記事に添付された、不具合を改修するためのパッチプログラムを適用します。
パッチプログラムを適用する手順は、付属のreadme.txtを確認してください。

  • [Windows版] Garoon20140707Patch-3_1-sp3.zip

  • [Linux版] Garoon20140707Patch-3_1-sp3.tar

 

バージョン 3.1.3用のパッチプログラムで改修できる脆弱性は、次の3件です。

 

バージョン 3.5.Xのガルーンの場合:

 

バージョン 3.5.5へバージョンアップ後、この記事に添付された、不具合を改修するためのパッチプログラムを適用します。
パッチプログラムを適用する手順は、付属のreadme.txtを確認してください。

  • [Windows版] Garoon20140707Patch-3_5-sp5.zip

  • [Linux版] Garoon20140707Patch-3_5-sp5.tar

 

バージョン 3.5.5用のパッチプログラムで改修できる脆弱性は、次の3件です。

 

バージョン 3.7.Xのガルーンの場合:

次のどちらかの方法で回避できます。

  • バージョン 4.0.0のガルーンにバージョンアップします。

  • バージョン 3.7.5へバージョンアップ後、不具合を改修するためのパッチプログラムを適用します。
    パッチプログラムは次のページからダウンロードできます。
    パッチプログラムを適用する手順は、付属のreadme.txtを確認してください。

    ダウンロードURL:https://kb.cybozu.support/article/32051/#attachments

    • [Windows版] Garoon20151005Patch-3_7-sp5.zip
      サイズ:324 KB (331,845 バイト)
      MD5:F920E187EBD41F8DCF5DCCFCFE54D191

    • [Linux版] Garoon20151005Patch-3_7-sp5.tar
      サイズ:406 KB (415,744 バイト)
      MD5:DD9EF66915E52BD1CDC599A76F99083B

      [Linux版] Garoon20151005Patch-3_7-sp5.tarの適用手順を更新するため、2015/11/13にこのパッチプログラムの差し替えを行いました。
      更新ファイルはreadme.txtのみのため、パッチプログラムを既に適用済みの場合は再適用していただく必要はありません。


    バージョン 3.7.5用のパッチプログラムで改修できる脆弱性/不具合は、次の6件です。

    • メールのContent-typeがmultipart/mixedで、multipart/alternativeパートとtext/plainパートが同じ階層に記述されていると、詳細画面にtext/plainパートの内容が表示されない。
      https://kb.cybozu.support/article/31726/

 

 

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【更新履歴】

2015/11/13 バージョン 3.7.5用パッチプログラムの案内を変更しました。
2015/10/05 バージョン 3.7.5用パッチプログラムの案内を更新しました。
2015/01/30 不要なメールデータの削除ツールを追加公開しました。
2015/01/23 ツールのファイル名を変更しました。
2014/12/05 改修バージョンの情報を追記しました。
2014/10/27 バージョン 3.7.5用パッチプログラムの案内を更新しました。
2014/07/04 影響範囲およびバージョン 3.1.3用パッチプログラムの案内を修正しました。